やっぱり東京五輪は延期…「事実上の中止」これは世紀の愚策だ

やっぱり東京五輪は延期…「事実上の中止」これは世紀の愚策だ

こんにちは。tetsuya(@tetsuya_blulog)です。

なんとなくそんな気はしていましたが、やっぱり東京五輪は延期という話になるようです。
22日に「あと4週間で結論を出す」と言っていたのに、4週間どころかわずか2日で、安倍首相がバッハ会長に延期を提案するというニュースが出てきました。

安倍首相お得意の政治判断だと思いますが、私はこの決定は「事実上の中止」になる危険があると思っています。

今の時点での延期決定は、世紀の愚策だと思う。
この点について、今日は書いていきます。

なお、前回の記事で「オリンピックは延期せず今年開催すべき」と書いているので、そちらも合わせてご覧ください。

安倍首相が五輪延期を判断?愚策だと思う理由

24日、安倍首相がIOCのバッハ会長に「東京五輪の1年程度延期」を提案するというニュースが出ました。

安倍晋三首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長との電話会談で、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、7月から開催予定の東京五輪・パラリンピックを1年程度延期するよう提案した。
ブルームバーグ

あくまでも「提案」という段階ですが、これは事実上の決定でしょう。
これで東京オリンピックの今夏開催は無くなりました。

私個人の意見では、これは世紀の愚策だと思います。
その理由は以下の3つです。

  • 4週間かけて検討するはずだったのでは?
  • ヒステリーで判断力を失った中での判断
  • 8月まで全てのイベント自粛するの?

4週間かけて検討するはずだったのでは?

「東京オリンピックは延期するべきか否か?」という議論は、まず「延期が可能である」という前提がなければ成り立ちません。
延期が不可能であるなら、開催か中止かの二択しか無いはずだからです。

まずは「延期が可能なのか」を考えるために、先にIOCが「4週間で結論を出す」と言っていたはず。
これは森組織委員長の発言からも明らかです。

今後はIOCと協議をしながら、年内、1年、2年と延期のシミュレーションを重ね、4週間で結論を出す。「まず競技場が空いているかどうか。そこからやらないといけない。次に経費の問題がある」。加えてすでに販売済みのチケット、5万人を超えるボランティア、3500人規模になった組織委の運用など、運営団体の長として膨大な仕事を抱えることになる。
「(4週間という)大変な時間で決めないといけない。だからといって長々やるわけにはいかない」と、受け止めた。
ヤフーニュース

4週間ではとてもまとまらなそうな膨大な問題を、なんとか4週間で検討すると言っていたのです。
それがわずが2日で「延期します」とは、実務レベルの検討を全く無視していることは明らかです。

今回の安倍首相の判断は、実務レベルの検討を全く無視し、完全に政治的な理由での判断という事になります。

つまり「本当に延期できるのか?」「1年後に本当に五輪を開催できるのか?」を検討しないまま、「とりあえず延期します」と言ってしまったのです。

これは「判断が遅い」という批判から逃れるためだけの、政治家として極めて稚拙で無責任な判断だと思います。

ヒステリーで判断力を失った中での判断

私は前回の記事でも、「決行、中止、延期いずれにせよ今の時点で判断するのは絶対反対」と書きました。

その理由は、現状が明らかに集団ヒステリーであり、全世界的に人々が正常な判断力を失っているからです。

バッハ会長は、つい数日前に「我々が議論しているのは4月末や5月末の話ではなく、7月末の話だ。いま結論を出す段階ではない」と、至極もっともな事を仰っていました。

ここ数日の間に、アメリカやヨーロッパで外出禁止令が出るなど状況は目まぐるしく動いており、人々が不安になりパニックになるのも当然です。

パニック状態で正常な判断など出来るはずがありません。
もう少し、精神的な落ち着きを取り戻してからの判断でも十分間に合ったはずです。

8月まで全てのイベント自粛するの?

五輪は出来ないけど、プロ野球は出来る、乃木坂のコンサートは出来るというのでは筋が通りません。
「7月末から8月に五輪のような大規模イベントは出来ない」と決めてしまった以上、最低でも8月までは全ての大規模イベントを中止せざるを得なくなります。

それで本当に日本は大丈夫なのでしょうか?五輪延期による経済損失は、直接五輪に関わる案件だけではありません。
五輪が出来ないと決めてしまうことによって、他のあらゆるイベントにも影響が出てくるのです。

7月になったときに、新型コロナウイルスが落ち着いているかどうかはわかりません。
しかし、人間の方が落ち着くのは確実です。
人間は「慣れる」生き物であり、コロナの恐怖にも4ヶ月もすれば慣れて落ち着いているでしょう。

そして実際には、8月まで大規模イベントを自粛することなど不可能です。既に現時点でも社会は自粛の副作用に耐えられなくなっており、イベント解禁の流れになってきているじゃないですか。

このまま行くと7月には、イベントも日常生活も全てが元通りになり、オリンピックだけが開催されない、極めて馬鹿げた事になりかねません。

五輪延期は事実上の中止に近づいてしまう理由

オリンピックに参加する国の国旗

IOCは五輪の中止はありえないとしており、安倍首相も五輪の「延期」を提案しています。

しかし延期決定によって、東京オリンピックは「事実上の中止」に近づいてしまったと思います。
その理由は前述したように、「本当に来年開催できるのか?」が全く検討されていないままの延期決定であるからです。

「決行」と「中止」の妥協案で責任逃れの「延期」

東京五輪の「延期」という選択肢は、「延期することが出来る(来年でも開催できる)」事が確実であって始めて検討することが出来るものです。

しかしこれまでの議論を見れば分かる通り、延期することが出来るかはほとんど無視されたまま、多くの人が「延期が最善」だと主張してきました。

その理由は、「延期」という選択肢が「決行」や「中止」に比べてマイルドであり、批判される可能性が低いからです。

「決行すべき」と言うのも「中止すべき」と言うのも、どちらも極めて大きな責任を負うことになり、その責任の重さから逃れるために妥協案として「延期」と言っているだけです。
つまり安倍首相は、延期という「一番現時点での批判が少ない選択肢」の誘惑に負けてしまったのです。

とはいえ、これは日本国民や世界中の多くの人が要望していたことなので、安倍首相一人の責任ではありません。
結局は、ヒステリーとパニックに陥った大衆が、十分な検討も無しに一番誘惑的な選択をしてしまったという事。
人類の、知性の敗北です。

結果的に、延期決定によって今年の開催は無くなり、いざ来年や再来年に開催する準備を始めたところで、「やっぱり無理でした」と認めざるを得なくなるのが最悪のシナリオです。

非常に残念ですが、現状は最悪のシナリオに大きく近づいてしまったと思います。

もちろん延期になった上でも、本来の形でオリンピックを開催できるのが最善。
我々としては準備する皆さんの健闘を祈りつつ、やがて来るであろう恐ろしい大不況に備えて、ブログで稼ぐ力を蓄えておくことですね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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