こんにちは。tetsuya(@tetsuya_blulog)です。
毎週月曜日のブロガーに刺さる名言シリーズ。
第13回は、中国を代表する古典のひとつ『菜根譚』から、洪自誠の言葉です。
『菜根譚』は、明王朝時代の中国で生まれ、「菜根」つまり菜っ葉などの粗末な食事に甘んずる貧しい人たちの処世術。
その中でも、特に好きな言葉を紹介します。
順調な時ほど有事に備えよ
天の機緘は測られず。抑えて伸べ、伸べて抑う。皆これ英雄を翻弄し、豪傑を?倒するところなり。
君子はただこれ、逆に来たれば順に受け、安きに居りて危うきを思う。
天もまたその伎倆を用うるところなし。
これにはさすがの英雄や豪傑たちも、振り回されたりつまづいたりしてきた。
しかし、君子は逆境に突き落とされれば甘んじて従い、平穏無事な時ほど有事の備えを忘れない。
だから、さすがの天も腕の振るいようが無い。
天の動きは予想ができず、英雄豪傑も振り回して躓かされます。
コロナウイルス大流行など誰も予想できなかったことで、多くの人が戸惑い振り回されています。
今日は髪を切りに美容院に行ったのですが、卒業式シーズンなのにすっかり閑古鳥が鳴いてしまって参っているようでした。
しかし、こういった天災の類に対していちいちジタバタしてもしょうがない。
「逆に来たれば順に受け」
つまり、逆風が吹けば悪あがきをせず、じっとこらえる。
将来への布石を打ちながら、風向きが変わるまで耐え忍ぶのが大切です。
しかし、いくら「耐え忍ぶ」と言っても、そのための蓄えがなければどうにもなりません。
だからこそ、平穏無事な時にこそ有事への備えをしておく。
「安きに居りて危うきを思う」
順調に行っている時ほど、有事に備えてリスクヘッジをしておくこと。
これがしっかり出来る人なら、「天の機緘(きかん)」に振り回されずに、逞しく生きていく事ができるというわけですね。
アフィリエイトが順調な時ほど収入源を分散する
アフィリエイト、特にSEOアフィリエイトは非常に不安定な収入源です。
ビッグワードで上位表示さえすれば、莫大な利益を生み出すものの、そのSEOが水物すぎる。
どんなに用意周到に準備しても、Googleの機嫌次第で収入が激減することもあります。
このGoogleに振り回されないことこそ、ブロガーのリスクヘッジ。
それはSEO以外の流入経路を作ることだけでなく、そもそもSEOアフィリ以外の収入源を作っておくことも重要です。
そして、それはSEOサイトが吹っ飛んでからやっても遅いんですね。
SEOアフィリが順調で、とりあえずの収入が確保出来て余力がある時ほど、収入源の分散に力を入れるべきです。
それがまさに「安きに居りて危うきを思う」ということ。
この世界で生きていくためには、どんなに強調してもしたり無いくらい重要なポイントです。
菜根譚について
菜根譚は、明王朝時代の18世紀頃に編集されたと言われています。
著者である洪自誠は、元々は科挙の試験に合格して官僚として働いており、その後に道教や仏教の研究の道へ進んで、この歴史的名著を書き残しました。
菜根譚は、中国の三代道徳律である「儒教」「道教」「仏教」の教えをバランス良くミックスし、それぞれの良さを取り入れた人生の知恵や処世術としてまとめられています。
- 儒教:礼儀や誠実さについて
- 道教:人生を楽しむことについて
- 仏教:死生観や苦しみの乗り越え方について
歴史の激動に翻弄され続けてきた中国の庶民たちの、よく生きるための実践的な知恵は、現代日本人が読んでも学ぶ所が多いもの。
菜根譚については、また別のテーマでも書きたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ブログランキング参加中。よかったらポチッとお願いします。
この記事へのコメントはありません。