こんにちは。tetsuya(@tetsuya_blulog)です。
毎週月曜日のブロガーに刺さる名言シリーズ
第四回は近代イギリスが誇る思想家バートランド・ラッセルの言葉です。
ラッセルの『幸福論』は、学者として極めて理論的・実用的なアプローチによって、幸福を手に入れ不幸を避ける方法を説いた名作。
この本には沢山の学びがありますが、私が特に印象に残っているのは「競争」に対する考え方です。
成功そのものは幸福の一要素でしかない
成功のあかつき、成功したらどうするかを考えていない限り、成功の達成が人を退屈の餌食にするのは避けられないことだ。
資本主義社会において、現代人は日々競争にさらされ「成功=競争に勝つこと」という意識の中で、金銭的成功を追い求めています。
しかし、その成功の先には何があるのでしょうか?
金銭的に成功したからといって、確実に幸福な人生が約束されるわけではありません。
ラッセルは、この点を鋭く指摘しています。
成功感によって人生がエンジョイしやすくなることは、私も否定しない。
金というものが、ある一点までは幸福を増すうえで大いに役立つことも否定しない。私が主張したいのは、成功は幸福の一つの要素でしか無いので、成功を得るために他のすべてが犠牲にされたとすれば、あまりに高い対価を支払ったことになる、という事である。
ブログで成功して何がしたいの?
今の世の中、ネットビジネスで成功してカリスマとして崇められている人は沢山います。
そういうった方々は、日々ブログやSNSで成功するためのノウハウを発信しています。
が、本当に魅力的な人って実はノウハウ系の発信は少ない。
むしろ「今日は◯◯で遊んだ」「今日は◯◯に挑戦した」などと、常に向上心を持って人生をエンジョイしている姿を発信しているんですよね。
ブロガーが目指すところもここだと思うんですよ。
このブルーログでも、ブログノウハウの他にときおり趣味の写真なんかを投稿しますが、それは、ただのノウハウブログにしたくないからです。
確かに、ブログやアフィリエイトで成功して、お金を沢山得たい気持ちは誰でも同じ。
しかし、そのお金を得るための「方法論」ばかりを発信しても、本当に人の心を動かすことは出来ないんです。
お金を得た結果、どんな人生が待っているのか?
どのように人生をエンジョイしているのか?
だから「成功=収入を増やすこと」という点だけに捕らわれてはいけない。
「金銭的成功」の先に何があるのか?
そこを考えていない競争は、勝者にも敗者にも不幸しかもたらさないと、ラッセルは言います。
金持ちになるほど、金儲けはますます楽になっていく。
挙げ句の果てに、一日五分も働けばどう使っていいかわからないほどの金が転がり込んでくるようになる。こうして、かわいそうにこの男は、成功した結果途方に暮れてしまう事になる。
ラッセルの『幸福論』について
バートランド・ラッセルは二〇世紀のイギリスを代表する思想家の一人であり、今もなお多くの思想家に影響を与えています。
ラッセルの自伝によると、その生涯を支配したのは、次の「単純で圧倒的に強力な3つの情熱」でした。
- 愛情への欲求
- 知識への欲求
- 人類の苦しみに対する耐え難いまでの同情
知識への欲求から学問の道に進み、近代最高の数理哲学者としての知性を持ちながら、「愛情」や「同情」といった”優しさ”も重視したラッセルの『幸福論』は、前回紹介したアランの『幸福論』とは全く違った趣を持っています。
アランの幸福論が文学的・哲学的であるのに対し、ラッセルの幸福論は理論的・実用的です。
よく読めば言っている事に大差はなくても、書き方のアプローチで全く違った印象を与えるのはブロガー的にも勉強になるポイントですね(^o^)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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