一条工務店・エアコン1台で全館冷房は可能?実際に1年試した感想と間取り案

一条工務店・エアコン1台で全館冷房は可能?実際に1年試した感想と間取り案
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一条工務店でマイホームを建てた人のインスタやブログをチェックしていると、よく目にするキーワードが「エアコン1台で全館冷房」です。

一条工務店の家は値段の割に極めて高気密・高断熱なのが特徴で、よほど広い家でなければエアコン1台で家全体を冷房できてしまうという話。

そんなことができるなら、エアコンの稼働台数を大幅に削減して、電気代も節約できるはず!

でも本当に、そんなことが可能なの?

実際に一条工務店i-smartでマイホームを建てて、夏を1シーズン過ごした施主が実体験をレビューします。

tetsuya
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エアコン1台で全館冷房をやってみたい方の、参考になれば幸いです!

エアコン1台で全館冷房・実際に試してみた

我が家の外観

まずは我が家の基本スペックを紹介します。ご自身の家と条件の相違を参考にしてください。

  • i-smart
  • 2階建て・延床30坪
  • 神奈川県南部・湘南地域

湘南といえばビーチのイメージがあるかと思いますが、神奈川県南部は海からの影響を受けて冬でも晴れの多い温暖な地域です。
その分、夏場の猛暑も凄まじく、気温35度・湿度70%を超える日もザラ。

建物はi-smartの延床30坪で、広くはないですが家族3人の我が家には必要十分。
一条工務店には「高気密・高断熱」を期待して選んだので、当然ながらエアコン1台で全館冷房も最初から構想に入っていました。

今一度「エアコン1台で全館冷房」の詳細をおさらいしておきましょう。

  • エアコン1台で家全体を冷房・除湿する
  • エアコン1台は24時間つけっ放し
  • 一度冷えたら維持するだけなので消費電力は少ない

エアコン1台で全館冷房の概要は、上記のとおりです。

そもそも一条工務店には、床冷房とサーキュレーターを組み合わせた「さらぽか」があり、さらぽかを稼働していればエアコンすら不要で家全体を涼しく除湿できるはずです。

しかし、さらぽかの導入には30坪でも70万円以上かかり、さらにデシカント除湿は消費電力が大きいことも知られています。
予算に余裕があるのならさらぽかでも良いでしょうが、我が家は泣く泣く削らざるを得ませんでした。

加えて、さらぽかを導入すると、もう一つの目玉機能である「うるケア」が導入できなくなります。

うるケアは、ロスガード換気装置に水道を直結し、24時間全館加湿機能を加えたもの。

一条工務店といえば床暖房ですが、床暖房をつけっぱなしにすると湿度が下がりやすく、特に冬の乾燥が厳しい太平洋地域では加湿器が必須になります。
うちの奥さんは風邪を引きやすいし、新生児もいたことから、冬の加湿機能は非常に重要でした。

tetsuya
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結果として、我が家ではさらぽかよりもうるケアを選択し、夏の暑さ対策はエアコン1台全館冷房に賭けることにしたのです。

一条の家ならエアコン1台で全館冷房は可能!ただし間取りが命

全館冷房のエアコン

さて、エアコン1台で全館冷房に実際に挑戦した結果ですが、

我が家では大成功でした。

もうね。快適すぎます。
家中どこにいても、暑い場所がない。

tetsuya
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全部屋が、24時間室温26度・湿度55%程度を維持できました。

リビングからトイレに行っても蒸し暑くない。
風呂上がりでも、脱衣所がひんやりサラサラ。

もちろん寝室も快適そのもので、熱帯夜?なにそれ?って感じでした。

エアコンを付けている部屋が涼しいのは当然ですが、家全体が同じように涼しいというのは想像以上にQOLを高めてくれます。

ちなみに、エアコン1台全館冷房のセオリー通り、外泊したときを除いて6月~10月半ばまでずっとエアコンつけっ放しでしたが、
電気代はマックスで月13,000円ほどでした。
カナエルソーラーlooopでんき

高気密・高断熱の家だからこそ、エアコンはつけっ放しが最もエコ。
一度冷えたら、それを維持しているだけの方が良いようです。

tetsuya
tetsuya
というわけで、一条工務店の家ならエアコン1台で全館冷房は十分に可能です。

ただし、成功のためには条件があります。

エアコン1台で全館冷房をするにあたって、最も重要なのは「間取り」です。

間取り設計の段階から、エアコン1台で全館冷房にすることを盛り込んでおきましょう。

ちなみに、一条工務店の設計士もエアコン1台で全館冷房のことは知っていますが、それを念頭に置いて設計してもらうことは期待しない方が良いです。

メーカーとして公式に推奨している方法ではないため、設計士側もあまり言いたくない様子。

まあメーカーとすれば、より単価の高いさらぽかを売りたいのは当然なので、そこは施主側も受け入れるべきでしょうね。

つまりエアコン1台で全館冷房に最適化された間取りを実現するには、施主側で勉強して間取りを自分で作らねばならないということです。

エアコン1台全館冷房を可能にするための間取りポイント

全館冷房の間取り案

私がエアコン1台で全館冷房を実現するために、間取り制作の際に意識したポイントは以下の6つです。

  • エアコンは2階廊下に設置
  • 階段下とリビングを近接させる
  • 階段はなるべく家の中心に配置する
  • ドア閉め切りの部屋を作らない
  • 南側大窓に庇をつける
  • リビングにエアコンは設置すべき

それぞれの内容を解説します。

エアコンは2階廊下に設置

まず大前提として、メインエアコンは2階の廊下に設置します。

つまり、2階廊下にエアコンを設置できる場所を確保しておきましょう。

一条工務店のルールでは、エアコン設置には以下の条件があります。

  • 外壁に面した壁
  • 窓やドアの上は不可
  • 階段の吹き抜け上は不可

これらの条件を満たす壁面を、2階廊下に確保しなければいけません。

なお、i-smartに標準装備されているRAYエアコンをメインエアコンとする場合は、上記の条件は当てはまりません。
RAYエアコンは建築時に一条工務店が設置してくれるため、壁中を通る隠蔽配管が可能になるからです。

隠蔽配管ならば、外壁に面していない壁にもエアコン設置は可能。
ただし将来的なエアコン交換の機種が限られますので、注意してください。

tetsuya
tetsuya
我が家ではガス併用のハイブリット給湯器エコワンを導入したため、RAYエアコンは使えませんでした。

階段下とリビングを近接させる

ここも極めて重要なポイントで、階段で1階に降りた先にリビングが近接しているのが望ましいです。

2階のエアコンから降りてきた冷気が、そのままリビングに流れ込むようにするのです。
階段とリビングの距離が遠い場合、十分に冷気が回らない可能性があります。

そう考えると、エアコン1台全館冷房に最も適した間取りは、リビング階段です。

しかしリビング階段には、音が響く・キッチンの臭いが2階に回る・来客時に出入りで気を使うなどのデメリットがあり、好まない人も多いですよね。

tetsuya
tetsuya
我が家もリビング階段は嫌だったので、階段とリビングの入口を近接させる間取りにしました。

階段とリビング・洗面所が近接

階段はなるべく家の中心に配置する

2階廊下のエアコンから吹き出た冷気が家全体に回るようにするなら、必然的に階段は家の中心に配置するのが好ましいでしょう。

もちろん間取り上の制約はあるので、完全に中心でなくても問題ありません。

できる限り廊下の面積を少なくし、2階から降りてきた冷気が玄関などに逃げないような間取りが適切です。

ドア閉め切りの部屋を作らない

当たり前の話ですが、ドアを閉め切っている部屋には冷気は入ってきません。

このため、リビングや洗面所のドアは常に開けっ放しが望ましいです。

とはいえ、ドアを閉めていても隙間から冷気は入ってくるので、トイレのような小さな空間は閉め切りでも問題なく涼しくなります。

tetsuya
tetsuya
子供部屋など将来閉め切りが想定される部屋には、エアコンを設置できるようにしておきましょう。

南側大窓に庇をつける

夏場の酷暑下で家の中を快適にするには、窓からの直射日光を遮断することが重要です。

しかし南側に大窓がなければ、日照量が少なすぎ、夏は良くても冬は寒いという問題が発生します。
それに、せっかく日当たりの良い立地なら、日光が入って明るい家の方が良いですよね。

というわけで、南側に大窓は設置するものの、庇を設けて夏場の日光は遮断できるようにしておきましょう。

リビング大窓の上にベランダを設置するか、一条工務店のアーバンルーフを設置するのが望ましいです。

ただし、アーバンルーフは最大でも225cm幅しかないため、幅270cmの大窓を設置するとカバーできません。

我が家はリビングに270cmの大窓を設置し、直上にベランダを配置できなかったので、後から自分でサンシェードを設置して対応しました。

リビングにエアコンは設置すべき

エアコン1台で全館冷房は、2階廊下のエアコンから吹き出た冷気を家全体に回すことを前提としています。

このため、リビング入口にドアを設置した場合でも、そのドアは開けっ放しが望ましいでしょう。

しかし、場合によってはリビングのドアを閉めざるを得ないこともあるはず。

特に我が家では新生児のチビがいたので、彼が動き始めたときにはリビング入口は封鎖する必要があります。

このような自体を想定し、リビングにもエアコンは設置しました。
あまりにも暑い日は、2階のエアコンのサポートしてリビングエアコンも作動させる計画です。

結果的に、ワンシーズン夏を過ごして、リビングエアコンを付けたのは1~2歳児の来客があった1回だけでした。

次の夏は我が家のベビ様が元気に走り回っているでしょうから、もう少しリビングエアコンの稼働日数は増えそうです。

理想の間取りを叶えるなら無料間取り作成サービスを利用しよう

一条工務店のi-smartで、エアコン1台全館冷房に挑戦した結果を解説してきました。

一条工務店の家は、「家は性能」のキャッチフレーズ通り、高気密・高断熱に特化した素晴らしい性能を持っています。

tetsuya
tetsuya
実際に住んでみて、その素晴らしさを体感したところ。
やっぱり一条にして良かったと心から思えます。

しかしそうやって成功できたのも、間取り設計段階からキチンと自分でプランを持って間取りを作ってきたから。

先述したように、エアコン1台全館冷房は一条工務店が公式に推奨しているわけではないため、一条の設計士では対応は期待できません。

このため間取りは自分で作る必要があるのですが、経験がないとイチから間取り作成は大変ですよね。

そこで私も活用したのが、「タウンライフ家づくりの間取り無料作成サービス」です。

タウンライフ家づくりは、全国の多くのハウスメーカーが登録しており、自分の希望にあったメーカーを探せるサービス。

もちろん一条工務店も登録しているのですが、一条以外のさまざまなメーカーからも、自分の希望を盛り込んだ間取り案を無料で一括作成してもらえます。

まずは無料でいろいろなメーカーに間取り案を作成してもらい、それをたたき台にしてエアコン1台で全館冷房に適した間取りへブラッシュアップしていきましょう。

専用の間取り作成ソフトなんて必要ありません。エクセルで十分です。
エクセルで書いた間取り

tetsuya
tetsuya
自分で間取りを作るにしても、ベースのたたき台が有るのと無いのでは難易度が全然違います。

これは私が自分で体験してみて、実感したことです。

もちろん間取り作成だけなら無料ですし、間取りを作ったからと言ってそのメーカーと契約しなければいけないことはありません。そもそも複数メーカーに一括依頼するし。

高気密・高断熱を謳っているハウスメーカーは一条だけではないので、もしかしたら一条よりも自分の希望にマッチしたメーカーが見つかるかも知れませんよ。

いろいろなメーカーの間取り案をみて、あーだこーだ言うだけでも結構楽しいので、一度やってみてください笑


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プロフィール

tetsuya

tetsuya

1984年神奈川県生まれ

一条工務店でマイホーム作りをスタート!
スキューバダイビング、カメラ、登山、スノーボードなどアウトドアマンでもあります。

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